「セルフケア帳」「体調チェックシート」活用の提案

「何をしたらセルフケアになるのか分からない」
「自分がどんな状態か、言葉にするのが難しい」

そんなときに役立つのが、セルフケア帳体調チェックシートです。
この2つは、「自分に合うセルフケアを見つけるためのヒント」としてご活用いただけます。

心の動きや状況からセルフケアを探す → セルフケア帳
体や生活習慣から状態を見直す → 体調チェックシート

どちらも“今の自分”を知るためのきっかけになります。

あくまで活用例なので、好きにアレンジして使ってくださいね

セルフケア帳とは?

セルフケア帳は、今のあなたの状態や状況に合わせて「取り入れやすいセルフケア」を探せるヒント集です。

以下のようなシーン別に、おすすめのケア方法を紹介しています ▼

  • 帰宅後、気持ちが切り替わらないとき
  • 疲れがたまって無気力なとき
  • 人間関係で消耗したとき
  • 休日なのに何もやる気が起きないとき
  • 不安・焦り・思考のぐるぐるが止まらないとき など

「何をしていいか分からない」というときは、まずここからヒントを拾ってみてください。

※長いので、コピペしておいて余裕あるときに眺めるだけでも良いと思います。

セルフケア帳を見る

A. 時間帯・シチュエーション別
日々の流れの中で“切り替え”やすいタイミングからケアを探せます。
シチュエーションセルフケアの例
帰宅直後・靴を脱いだら深呼吸を3回してリセット
・お気に入りの香りをワンプッシュ
・部屋着に着替えて「オン/オフ」を切り替える
起床時・朝の白湯を飲む
・カーテンを開けて日光を浴びる
・ストレッチで体を目覚めさせる
就寝前・画面から離れて静かな時間をつくる
・感謝or日記を書く
・お気に入りの香りでリラックス
B. 体調別(軽度な日常不調想定)
「ちょっと不調かも…」のときに試しやすい、やさしいケアを集めました。
状態セルフケアの例
風邪気味・回復期・あたたかいスープやハーブティーを飲む・冷やさない服装・寝具で温かく過ごす・無理に「気分を上げようとしない」こともセルフケア
疲労感が強い・視界に入るものを少なくする(片づけ、照明)・“何もしない時間”をつくる・自分を責めない内心の言葉に気づく
頭痛・だるさ・目を閉じて5分間の目休め・冷たい or あたたかいタオルで頭や首元をケア・静かな音楽で感覚を落ち着ける
C. 心の状態別
気分が落ち込む・不安になるなど、心の揺れに寄り添うヒント集です。
心の状態セルフケアの例
人間関係で疲れた・SNS・メッセージから一時離れる・自然音や香りで“人”から意識を離す・「自分の輪郭」を感じる行動(散歩・書くなど)
仕事がつらい/先が見えない・“今日やったこと”だけを見直してみる・心の中で“誰かになら言える”と想像して吐き出す・未来のことを考えない時間をつくる
不安・焦りが強い・手を動かす作業に集中(ぬり絵・掃除)・自分の「今ここ」に意識を戻す・寝る前に「今日できたこと」だけ書き出す
D. 場所・環境別
自宅・職場・外出先など、今いる場所に合わせたセルフケアが見つかります。
シチュエーションセルフケアの例
電車・移動中・好きな香り(ロールオン、ハンカチに忍ばせる)・目を閉じて呼吸を数える・聴覚に意識を向ける(周囲の音/音楽)
職場/公共の場・無理に会話しない“静かな時間”を意図的につくる・マグカップや文具など“小さな自分仕様”を用意する・心の中でのセルフトークを意識する
トイレや一人になれる場所・ストレッチ・肩回し・顔の表情をほぐす・口角を軽く上げる“微笑みリセット”・1分間深呼吸タイム
E. 生活の停滞感・無気力時
「何も手につかない」と感じるとき、少しずつ動き出すヒントを提案します。
状況セルフケアの例
生活が回らないと感じる・「これはやらない」リストをあえて作る・タスクではなく“気分を整える行動”を優先する・午前中に1つだけ「完了感」を得る工夫をする
やる気が出ない・“完了後のごほうび”を設定する・とにかく始めずに「準備だけする」でもOK・音・光・香りで環境を先に変える
F. 感情別セルフケア(心の動きから探す)
イライラ・落ち込み・無感覚など、感情ごとに気持ちを整える方法を紹介。
感情セルフケアの例
イライラする・冷たい飲み物をゆっくり飲む・物理的に距離をとる(ベランダに出る・ドアを閉める)・「この感情は流れていく」と唱えてみる
落ち込みやすい・お気に入りの音楽を流して部屋の空気を変える・「今、何が一番しんどいか」だけを書き出す・肌触りの良い毛布や服で身体から安心を取り戻す
淡々として何も感じない・強めの香りや味を取り入れて感覚に刺激を与える(柑橘・スパイス系)・写真を見返して記憶を取り戻す・空を10分眺める時間をつくる
G. 行動のパターン別(こんな時、自分はどうなりがち?)
自分の“思考や行動のクセ”に気づきやすくなるようなケアの視点です。
自分のクセセルフケアの例
つい無理をしてしまう・予定の「空白」を先にスケジュールに入れる・“休むのが苦手”と気づいたら、あえて「休むタスク」を入れる・疲れを感じたとき、まず座るだけでOKとする
がまんをためこみがち・1日1回、自分だけの「自由な選択」をしてみる(昼ご飯を決める・コップを選ぶなど小さなこと)・“自分が選ぶ権利がある”を意識的に思い出す
ネガティブ思考でぐるぐるする・ジャーナリングで思考を1回書き出す→破棄してみる・「1mmでもマシになったこと」を1つだけ探してみる
H. 季節・天候別セルフケア
気圧・日照・気温など、環境変化に合わせた過ごし方のヒントです。
季節・天気セルフケアの例
梅雨・雨の日・照明や香りで「天気に流されない空間」をつくる・ゆっくり入浴で体温調整+気分転換・低気圧で頭痛があるときは「今日は諦める」こともケア
夏の疲れがたまる頃・温度差に注意して冷え対策(足首・お腹)・冷たい飲食ばかりを避けて、あたたかいものも摂る・夕方以降に静かな時間を確保
冬・日照時間が短い時期・昼にできるだけ日光を浴びる・ビタミンDや光目覚ましを検討する・あたたかい飲み物で「心をゆるめる習慣」をつくる
I. 対人関係別セルフケア(役割・関係性に応じて)
家族・職場など、立場や関係ごとの疲れに合ったセルフケアを提案します。
状況セルフケアの例
子育て中・自分の時間がとれない・「2分でできること」をリスト化しておく・トイレの中や洗面所で深呼吸を習慣に・「今日は頑張らない」と決めて布団に入る日も肯定
親との関係で消耗する・「どう思われるか」ではなく「自分がどう感じたか」に立ち返る・第三者に気持ちを話す場をもつ(オンラインでもOK)
職場で孤立感がある・昼休みだけでも「1人の安全地帯」を確保する・同じような立場の人の体験談やブログを読んで“共感”を得る
J. 習慣化しやすいセルフケア(手帳やルーチンと相性が良い)
手帳・ルーチンと組み合わせて、日々の暮らしに取り入れやすいケアを紹介します。
習慣化しやすいケア具体的な工夫
朝のセルフケア・天気と気分を1行メモ・「今日の自分に優しくする方法」を1つだけ書く
夜のセルフケア・「今日頑張ったこと」だけを1行書く・照明を落とす+スマホタイムを“意識的に終わらせる”
週1のケア習慣・お気に入りのケア時間を「予約」しておく(入浴・散歩・趣味など)

余裕があるときは…
自分なりのセルフケア帳を作るのも良いかも

自分の頭の中だけで「〇〇の時はこうしてみようかな」とふと思っても、次回は忘れてしまうことが個人的に多々あります…笑

なので、自分なりのセルフケア帳のようなものをメモでも良いので持っておくと、次回も忘れずにセルフケアに移りやすいかな?と思います。

体調チェックシートとは?

体調チェックシートは、自分の心身の状態を“客観的に見える化”するためのセルフ記録ツールです。
自身の体調の変化に気づくきっかけになります。

日々の健康観察の参考にしてね
(具合悪いときは病院に行こうね)

チェックできる内容の一例 ▼

  • 体温、睡眠、便通、肩こり、疲労感などの身体の状態
  • 水分・食事・カフェイン・アルコールの摂取状況
  • 睡眠時間・寝つき・疲れの残り具合
  • 日々の気分・ストレスの自覚

「なんとなく不調だけど、何が原因か分からない」
そんなとき、チェックシートが“自分の傾向”に気づくヒントになります。

体調チェックシートを見る

【A】からだの様子・感覚
体の小さな変化に気づくことで、不調の兆しを見逃さずに済みます。
スクロールできます
チェック項目内容・目安今日の状態(〇△×など)
体温平熱は36.0~37.0℃程度(個人差あり)
異常があれば注意
□〇 □△ □×
頭痛・目の痛み・重さ頻度が高い or 継続するなら注意□なし □軽度 □強め
肩こり・首こり張り・痛み・しびれ感など□なし □軽度 □強め
腰痛・関節痛姿勢や冷え、長時間同姿勢などが原因に□なし □軽度 □強め
胃腸の不快感胃のもたれ/吐き気/便秘/下痢など□なし □軽度 □強め
肌・唇の乾燥や荒れ内側からの栄養・水分不足のサインにも□なし □やや乾燥 □ひどい
冷え・ほてり手足が冷たい/顔がほてるなど□快適 □やや違和感 □気になる
だるさ・倦怠感明確な理由がないのに感じる疲れ□なし □少しある □かなり強い
【B】摂るもの・食生活
食事・水分・カフェインなどのバランスを見直す視点です。
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チェック項目内容・目安今日の状態(〇△×など)
水分量女性:1.5〜2.0L/男性:2.0〜2.5Lが目安(食事を除く)※コーヒー・酒は含まない
色の濃い尿や口の渇きに注意
□〇 □△ □×
食事の回数1日2〜3回(軽食含む)を目安に□〇 □△ □×
栄養のバランス主食・たんぱく質・野菜・発酵食品など摂取できたか□〇 □△ □×
間食・甘いものの量菓子・加工食品ばかりになっていないか□〇(少なめ) □△ □×(偏り)
アルコール摂取女性:1合/男性:2合/週3以下が一般的目安□なし □適量 □多め
カフェイン量コーヒー2〜3杯程度までが安心(300mg未満)□〇 □△ □×
排泄(便通)1日1回前後/3日以上出ていなければ注意□〇 □△ □×
【C】睡眠と休息
「眠りの質」は体調とメンタルに直結。意識して整えてみましょう。
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チェック項目内容・目安今日の状態(〇△×など)
睡眠時間6〜8時間/途中覚醒がないか□〇 □△ □×
寝つき・起きやすさスムーズに寝入り、スッキリ起床できたか□〇 □△ □×
疲労回復感寝ても疲れが残っていないか□〇 □△ □×
昼間の眠気・集中力活動中に眠気・ぼんやりがないか□〇 □△ □×
【D】からだの動きと習慣
日中の動きや姿勢、入浴習慣など、生活リズムの整い度をチェック。
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チェック項目内容・目安今日の状態(〇△×など)
運動量・体の動き歩く・階段・ストレッチなど5000歩以上が目安□〇 □△ □×
長時間座りっぱなし1時間に1回は立ち上がる/姿勢を変える□〇 □△ □×
深呼吸・ストレッチ意識的にリラックス行動を取ったか□〇 □△ □×
入浴・湯船につかったかシャワーのみより入浴が回復に有効□〇 □△ □×
【E】気分・心のサイン(身体とのつながりを意識)
気づきにくい“こころの疲れ”を、身体感覚から読み解くための項目です。
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チェック項目内容・目安今日の状態(〇△×など)
ストレス度自覚的に:0(穏やか)~5(限界)□0 □1 □2 □3 □4 □5
感情の乱れイライラ/焦り/落ち込みが続いていないか□安定 □波あり □強い乱れ
「何もしたくない」感覚倦怠・無気力・気分の重さ□なし □軽くある □強くある
人と関わる気力コミュニケーションが苦になっていないか□問題なし □少し重い □避けたくなる

個人的には水分・食事・運動・鉄分不足じゃないか(サプリ飲み忘れていないか)、について生活の中でこまめにチェックしています。
特に私は水分不足で体調不良になることも多いので…

どちらから始めても大丈夫です

  • 心が疲れていると感じたら → セルフケア帳
  • 体の調子を確認したいときは → 体調チェックシート

まずは今の自分を知ること、そして無理なくできることを探すこと。
それが、セルフケアの最初の一歩になります。


最後に……

どちらのシートも、完璧に使うことが目的ではありません

「ちょっとやってみようかな」「何かに気づけたかも」
そう思える時間が生まれれば、それも立派なセルフケアです。

あなたのペースでご活用頂けたら嬉しいです!

具合が悪いときは病院に行ったり薬を飲もうね!
それもセルフケアだよ!