「外の空気を吸いたいな」「ちょっと気分を変えたいな」
そんなときにぴったりなのが、ピクニックです。
遠くに出かけたり、たくさん準備したりする必要はありません。
近くの公園や河原で、のんびりするだけでOK。
自然の中でゆっくり過ごす時間は、心と体をそっとほぐしてくれます。
この記事では、ピクニックがセルフケアになる理由や、気軽な始め方のコツをご紹介します。
ピクニックとは?|散歩・ハイキング・デイキャンプとの違い
ピクニックとは、外で軽く食事をしながらのんびり過ごすことです。
特別な道具がいらず、気軽に自然を楽しめます。
散歩やハイキングよりも「座って過ごす時間」があり、キャンプよりも「準備が少ない」のが特徴です。
散歩との違い
散歩は「歩くこと」がメインですが、ピクニックは「座って過ごすこと」が中心です。
どちらも気軽ですが、ピクニックのほうが滞在時間が長くなる傾向があります。
歩き疲れたあとに、ピクニックのように休憩時間をとるのもおすすめです。

お散歩のようなピクニック、ピクニックのようなお散歩。どちらも素敵なことだと思うよ
ハイキングとの違い
ハイキングは登山道や自然歩道などを「ある程度の距離・時間をかけて歩く」ことが中心です。
体力や装備もある程度必要で、目的地まで歩く達成感も魅力。
一方ピクニックは、より気軽に、短時間でも楽しめるアウトドア活動です。



ピクニックは運動よりも「のんびり過ごす」ことが目的だよ!
デイキャンプとの違い
デイキャンプは、テントやタープを設営して「少し本格的に自然を楽しむスタイル」です。
一般的には設備や道具、火を使った調理などが発生するため、やや準備が必要です。
ピクニックは、もっとシンプルで「おにぎりと水筒だけ」でも楽しめます。
ピクニックとセルフケアの関係|からだ・まわり・こころの3視点
ピクニックがなぜセルフケアになるのかを、3つの視点からみていきましょう。
からだ|光や風が体をやさしくゆるめる
外に出て光を浴びたり、風を感じたりすると、自然に呼吸が深くなります。
硬くなっていた体も、少しずつやわらぎます。
短い時間でも体のリズムが整いやすくなりますよ。
まわり|景色や空気が心を切り替える
街の音やデジタルな環境から離れ、風や鳥の声、木の葉の音に耳を傾ける時間。
普段と違う空間に身を置くだけで、思考のスイッチが自然と切り替わります。
「ただ座っているだけでも気持ちが落ち着く」
それがピクニックの魅力です。
こころ|自分にとって心地いい時間を味わう
予定を詰めこまず、ただ外でお弁当を食べて、空を眺めて過ごす。
そんな“余白の時間”は、気づかないうちに張りつめていた心をほぐしてくれます。
自分のペースで過ごすことが、「今の自分を整える」時間になります。



自然の中に座っていると、体も心もほっとするよ。風の音や光を感じるだけでも、じゅうぶんセルフケアになるんだ
ピクニックがおすすめの人は?
こんな方に、ピクニックはおすすめです
- 気軽に自然の中で過ごしたい
- 大がかりなアウトドアは苦手
- 人混みを避けてリフレッシュしたい
- ひとり時間を外で楽しみたい
- 手軽に心と体をリセットしたい



レジャーシート1枚とおにぎりがあればOK。青空の下で食べるごはんって、なんであんなにおいしく感じるんだろうね
初心者向け|ピクニックの始め方とポイント
「ピクニックをやってみたいけど、どうしたらいい?」
そんな方に向けて、無理なく始められるヒントをご紹介します。
場所選びのコツ|近くの公園でOK!
いきなり大きな自然公園に行かなくても大丈夫です。
近所の公園や川沿いでも、じゅうぶん自然を感じられます。
- 近くの公園や河川敷など、アクセスの良い場所がおすすめ
- トイレの有無や、木陰・ベンチの有無も確認しておくと安心です
- 人混みを避けたいなら、平日の午前中などを狙うと◎
食事の準備|コンビニで買ってOK
サンドイッチやおにぎりを買っていくだけでも、立派なピクニック。
無理に手作りしなくても、気軽に楽しんでいいのです。



コンビニでごはんを買って、公園に行くだけでもピクニックになるよ。思っているより、ずっとかんたんに始められるんだ。
まずは「散歩のおまけにベンチでおやつ」でもいいかもね!
用意すると便利なもの|椅子やレジャーシートなど
地面に座るのが苦手な方は、小さな折りたたみ椅子を持っていくのもおすすめです。
ウェットティッシュやゴミ袋なども用意があると安心です。
- レジャーシート or 折りたたみチェア
- お弁当や飲み物を入れる保冷バッグがあると便利
- ハンカチ・ウェットティッシュ・ゴミ袋
体調や怪我が心配な方
- 常備薬
- 応急手当セット
これらを用意しておけると、安心に繋がります。
自然対策|暑さ・寒さ・虫よけに注意
帽子・羽織もの・虫よけスプレーなどがあると安心です。
季節に応じて、水分補給や紫外線対策も忘れずに。
- 日焼け止め・虫除けスプレーなどのケア用品
- 羽織れるもの(気温差に備える)
色々と書いてみましたが、準備にこだわりすぎず、「とりあえず行ってみる」くらいの気軽さで大丈夫ですよ◎
ピクニックを「もっと」心地よくするアイテム
気分やスタイルに応じて、こんなアイテムもおすすめです。
- ブランケットやクッション
- Bluetoothスピーカー(音量・マナーに配慮して)
- 本やクロスワード、ぬりえなどの静かな遊び
- コーヒーやおやつを持参して“カフェ気分”
- 使い捨てカトラリーや紙皿(片付けが簡単)
ポップアップ式のテントも簡単に日よけが設置できるのでおすすめです。
ただ、あまり大荷物になると歩きの移動が大変になります。必要なときは、キャリアーなどで荷物を目的地まで運ぶことも考えましょう。
「どう過ごすか」に合わせて、自分なりの快適グッズをそろえてみましょう。
ピクニックで気をつけたいこと
気軽に楽しめるピクニックですが、ちょっとしたコツでより快適にできます。
またマナーを守ることも、自然の中で気持ちよく過ごすために大切です。
- ゴミは必ず持ち帰る
- 夏場は日差し・虫刺され対策を忘れずに
- 食べ物は夏場は特に保冷対策を
- 周囲に配慮した音量・マナーを守る
- 道路や川、斜面など危険な場所は避ける
- 天気が悪そうなら無理をしない
- 体調に不安がある方は常備薬を忘れずに
また、「気分が乗らないときはやめておく」という判断も大切ですよ。
おわりに|ちょっと外に出て、自分をゆるめる時間を
ピクニックは、自然の中で“ただ過ごすだけ”の時間。
けれどそれが、日常のなかで意外と難しいことだったりします。
何もしない時間、何も考えない場所。
食べて、休んで、自然を感じるだけ。
そんな“余白”が、実は今の自分にとって大切なものかもしれません。
「がんばる」よりも、「ゆるめる」ことが大切な日もあります。
「今日はちょっとだけ外に出てみよう」
その気持ちを大切に、自分にやさしい時間をつくってみてくださいね。