キャンプとセルフケア|基本知識と始め方

「なんだか心が疲れてるな」
そんなとき、自然の中に身を置いて過ごすだけで、気持ちがふっと軽くなることがあります。

キャンプは、自然と触れ合いながら心と体を整える、やさしいセルフケアのひとつ。
この記事では、初心者の方にも無理なく取り入れられるキャンプの始め方についてご紹介します。

目次

キャンプとセルフケアの関係とは?

キャンプがなぜセルフケアになるのか、「からだ・まわり・こころ」の視点からご紹介します。

からだ|自然の中で体がゆるみ、リズムが整う

木漏れ日を浴びたり、土の上を歩いたりすることで、自然と呼吸が深くなり、体の緊張もやわらぎます。
軽い運動や太陽の光、風にあたることで、体のリズムも心地よく整いやすくなります。

まわり|五感を刺激する空間が、思考を切り替える

森の音や香り、鳥の声、草の匂い。人工物ではない空間にいると、頭の中が自然と静かになっていきます。
「環境が変わる」ことが、気持ちをリセットするスイッチにもなります。

こころ|自分の内側とゆっくり向き合える時間

キャンプでは、スマホの通知や街の喧騒から離れ、静けさと余白のある時間が生まれます。
その時間の中で、気づけば自然と「自分の本音」や「今の気分」に耳を傾けていることも。

キャンプはどんなときにおすすめ?

「どんな気分のときに、キャンプって向いてるの?」と気になる方へ。
次のようなときに、キャンプを試してみるのはいかがでしょうか?

キャンプはこんなときにおすすめ

  • 気分がふさぎ込みやすい
  • ぼーっとしたいのに、場所がない
  • 頭を空っぽにしたい
  • 電波や通知から離れたい
  • 人混みを避けて静かに過ごしたい
  • 自然にふれたいけど、登山などはハードルが高い

自然の中にいるだけで、ふっと心が軽くなることってあるんだよ。外に出るのが億劫な日も、“外でぼーっとするだけ”って思うと、ちょっとラクになるかもしれないね!

初心者向け|キャンプの始め方と準備のコツ

「キャンプってハードルが高そう」と思っている方でも、ポイントを押さえれば気軽に楽しめます。

まずは「デイキャンプ」から始めてみよう

泊まることにこだわらなくて大丈夫◎
日帰りで行けるキャンプ場で「自然の中でごはんを食べて、少し休む」だけでも十分セルフケアになります。

もっと簡単に「ピクニックをする」という手段もあります。

最初は最低限の道具でOK

無理に一式揃える必要はありません。
まずは以下のようなものから試してみましょう。

  • レジャーシート or 小さな椅子
  • おにぎり・スープなど簡単な食事
  • 保冷バッグと飲み物
  • ブランケット(気温変化に備えて)
  • 虫よけや日焼け止めなどのケア用品
  • 日よけのタープ(あると快適!)

宿泊するなら、テントやシュラフ(寝袋)も必要になります。
調理道具のセットなども自炊したい、というときは必須です。

しかし全て購入するとなると費用もかさみます

そのため、「まずは宿泊ありのキャンプを試してみたい」という気分のときは、道具のレンタルを考えてみたり、自然に囲まれたコテージやバンガローに宿泊することも選択肢として取り入れてみても良いかもしれません。

場所選びはアクセスと安心感を重視して

いきなり山奥に行かなくて大丈夫!

  • 公園に併設されたキャンプサイト
  • オートキャンプ場
  • 自治体が運営する森林施設

など、設備が整っていてトイレが清潔な場所が初心者にはおすすめですよ。

近くに温泉があったりすると、最高だよ♪

手ぶらOKのプランを利用してみよう

最近は、テント設営・食材準備・片づけまでセットになった「手ぶらキャンプ」プランも多数あります
「まずは試してみたい」「道具を揃えるのが不安」という方にもぴったり。

自然の中に身を置く感覚を気軽に味わえる、はじめの一歩としておすすめです。

キャンプで気をつけたいこと

キャンプをするうえで利用する施設の規約やマナーを守ることは大切です。
また、リフレッシュ目的でキャンプをするなら、「無理をしない」ことも忘れずに。

キャンプ場のルールやマナーを守る

自然の中で気持ちよく過ごすためには、利用者どうしの思いやりが大切です。
キャンプ場ごとに決められたルールや注意事項は、事前にしっかり確認しておきましょう。

  • ゴミの持ち帰りや分別の徹底
  • 消灯時間や静かに過ごす時間帯を守る
  • 直火禁止の場所では、焚き火台を使用する
  • 動植物を必要以上に触らない・持ち帰らない

このようなマナーは、他の利用者だけでなく、自然環境を守るためにも大切です。
自分が過ごしやすいと感じたその空間を、次の人にも心地よく残せるように意識してみましょう。

荷物や準備に疲れないように

キャンプ道具をすべて揃えようとせず、レンタルや代用品も活用しましょう。
事前に「持ち物チェックリスト」を作ると安心ですよ。

食材も張り切ると、食べきれない量を購入してしまいがち。保存が効かない食材は控えめに。

防寒・防虫・天候の備えを忘れずに

日中と夜の寒暖差、急な雨や風、虫刺され対策は、快適さのポイントです。

防寒対策(春〜秋でも必要な場合あり)

  • ウインドブレーカー・薄手のダウンジャケット
  • ブランケット(ひざ掛け・羽織れるもの)
  • カイロ(貼るタイプ・ポケット用どちらも◎)
  • 厚手の靴下・ニット帽(夜間の冷え対策に)

防虫・日焼け対策

  • 虫よけスプレー(肌用・衣類用どちらもあると便利)
  • 携帯用蚊取り線香または電池式虫除け
  • 日焼け止め(顔・腕・首など露出部に)
  • 帽子・アームカバー(物理的な遮断も有効)

天候・雨風への備え

  • 折りたたみ傘・レインポンチョ・レインジャケット
  • レジャーシート(地面が濡れていても対応できるように)
  • テントやタープの撥水確認(レンタルでも念のため確認)
  • 防水バッグ・ジップロック(電子機器や貴重品を守る)

事前に備えておけると、疲れや不快感を減らすことができ「気持ちの余裕」につながりますよ。

無理しない・悪天候なら帰ってOKの気持ちで

体調不良や悪天候でも「せっかく準備したし…」と無理をしてしまうことがあります。

自然体験には予測不能な面もあるため、「無理せず帰る選択肢もアリ」と思っておくと、心の負担が減りますよ。

特に体調不良には気を付けましょう。
常備薬の備えがなかったり、病院までのアクセスが難しかったり、電話の電波が通じにくかったりと不便なことが重なると、体調の悪化に繋がりやすいです。

帰るタイミングを自分で決められるという自由さも大切にしてみてね!

人に頼ることも大切

分からないことがあれば、キャンプ場のスタッフや管理人に聞いてみましょう

キャンプに詳しい知人がいれば、一緒に行ってみるのも◎

一人でがんばろうとせず、「誰かの知恵を借りる」ことも、安心して楽しむための大切なステップです。

おわりに|自然とつながる時間が心を整える

キャンプは「アウトドアのスキルを競うもの」ではなく、「自分にとって心地よい環境を探すこと」でもあります。

炭火のBBQをしないと!燻製を作らないと!なんて気負わなくて大丈夫ですよ。
何もしなくても、自然の中でただ座るだけでも、心と体がゆるむことがあります。

あなたにとっての「ちょうどいい自然時間」を見つけてみてくださいね。

肩の力を抜いて過ごせるセルフケアキャンプ、始めてみませんか?

すぴん
“こんなセルフケアもあるかも”を集める人
精神的に立ち止まった経験をきっかけに、暮らしの中でのセルフケアに目を向けるようになりました。
特定の手法にこだわらず、生活リズムや環境、モノや習慣といった多様な視点から、自分を整えるヒントになりそうな情報を探し、整理しながら発信しています。

このサイトが、誰かのセルフケアの選択肢を一つでも増やせたなら嬉しく思います。
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