忙しい毎日のなか、ふと心がざわつく瞬間。
そんなとき、「いい香り」に癒された経験はありませんか?
アロマはそんな日常の小さな不調に、そっと寄り添ってくれるセルフケアのひとつです。
アロマはセルフケアの視点で見たとき、「からだ」「まわり」「こころ」の3つに、良い影響を与えてくれることを期待できます。
- からだ
アロママッサージなどで身体がほぐれる - まわり
空間が心地よく整う - こころ
香りに癒されてリラックス
でも、「気になってはいるけど、どうやって始めたらいいの?」と思う方も多いはず。
この記事では、アロマ初心者の方に向けて、
- アロマって何?精油って?
- 初めに揃えたい道具
- 日常での取り入れ方(シーン別)
- 安全に楽しむためのポイント
を、やさしくご紹介します。
アロマとは?|アロマと精油の違い
まず知っておきたいのが、「アロマ」と「精油(エッセンシャルオイル)」の違いです。
「アロマ」は香り全般を指す言葉ですが、アロマテラピーなどで使われるのは主に「精油(エッセンシャルオイル)」という、植物の香り成分を抽出した天然のオイルです。
例えばこのようなアロマ(精油)があります
- ラベンダー:リラックスや安眠に
- オレンジ:気分を明るく
- ユーカリ:スッキリしたいときに
精油にはそれぞれ特徴があり、気分や目的に合わせて選ぶことができます。
「アロマ」と表記があっても、合成香料の商品もあります。
精油を使いたい人は、成分表に「100% pure essential oil」「100% オーガニック」などの記載があるかをチェックしましょう。

とはいえ、合成香料の商品だからダメってことではないんだよ。
100%オーガニックの精油と、合成香料の製品もあるんだなとまずは知っておくと、選ぶときの参考になるよ
アロマ初心者におすすめのアイテム|最初は2つだけ
アロマを始めるために特別な道具は必要ありません。最初はこの2つだけでOKです。
1. 精油(エッセンシャルオイル)
まずは1〜2種類からで大丈夫。
お店(無印良品などの雑貨店)で実際に香りを試してから選ぶのがおすすめです。
初心者に人気の香りはこちら
- ラベンダー:リラックス・安眠に
- スイートオレンジ:明るい気分になりたいときに
- ペパーミント:頭や気持ちをすっきりさせたいときに



ラベンダーはフローラル系、ミントはハーブ系、スイートオレンジは柑橘系の香り。他にも香りの系統があって、ウッド系が落ち着くという人も多いよ
\香りの系統など、精油について詳しく知りたい方はこちら/
2. 香りを楽しむための器具|用途や好みに合わせて選ぶ
- マグカップ
マグカップにお湯+精油1滴垂らす:お手軽で試しやすい! - ハンカチやティッシュ
ハンカチやティッシュに1滴垂らす:外出先や職場でも使える - アロマストーン
アロマストーンに1滴垂らす:火や電気を使わず安心 - アロマディフューザー
アロマディフューザーに精油をセットする:空間全体を香らせたいときに便利
①~③は特にお手軽でおすすめです。
精油は少しハードルが高いかも…という方
そんな方には、市販のアロマスプレーやリードディフューザーはいかがでしょうか。
- 心地よい香りを持ち運びたい → アロマスプレー
- 家の香りを心地よくしたい → リードディフューザー
どちらも雑貨店やネットショップで1000〜2000円程度から購入できます。
リードディフューザーは、精油と香料の両方を使っている製品も多いですが、良い香りの商品も沢山ありますよ。自分にとっての心地よい香りを選ぶ楽しさと、購入のお手軽さを両立してくれる点で、セルフケアの入門としておすすめです。
\アロマを楽しむためのグッズを知りたい方はこちら/
セルフケアにおすすめのアロマ活用シーン
例えば「どんなときに使えばいいの?」という方へ。
こちらで、日常に取り入れやすい使い方をご紹介します。
眠りのスイッチ|就寝前のリラックスタイムに使う
枕元にラベンダーの香りを1滴。
穏やかな香りが眠りをサポートしてくれます。
枕に直接精油を垂らすと変色の原因になるかもしれませんので、ハンカチに1滴垂らして枕元に置いておくのがおすすめですよ。
気分の切替え|そわそわ、ドキドキ、落ち着かないときに使う
スイートオレンジやゼラニウムをハンカチに1滴。
外出先や仕事の合間に、気持ちの切り替えに役立ちます。
身体をほぐす|ゆったりバスタイムに使う
お風呂に精油を1〜3滴。
湯気とともに香りが広がり、自然と深呼吸したくなるような空間に。
※肌が敏感な方は、植物オイル(キャリアオイル)に混ぜてから使用してください。刺激を感じた場合は、すぐに洗い流しましょう。
※追い焚き機能のあるお風呂では、精油やオイルの成分が配管に入り込み、故障の原因になる可能性があります。使用する際は追い焚きや自動給湯の機能を停止するか、洗面器にお湯を張って精油を垂らし、芳香浴として楽しむ方法もおすすめです。
アロマを使うときの注意点
自然の恵みである精油ですが、正しい使い方を守ることが大切です。
- 原液は肌に直接つけないこと(植物オイルで必ず薄めて)
- 火気の近くでは使用しない(特にオイルをたらしたティッシュなど)
- 妊娠中・授乳中の方や小さなお子さん・ペットがいる家庭では使用を控えるか、成分の確認をしてから使用しましょう
- 「天然=安全」とは限りません。商品ラベルや注意書きをしっかり読む習慣をつけましょう
おわりに|まずは“ひとつの香り”と仲良くなってみよう
アロマは、「たくさん揃えなきゃ」と気負う必要はありません。まずは気になる香りをひとつ選んで、今日の自分の気分に寄り添ってみてください。
香りは目に見えませんが、ふわっと心に届いて、気持ちをやさしくほぐしてくれます。ほんの少しの香りが、あなたの毎日に、やさしい変化をもたらしてくれるかもしれません。