この記事では、アロマ(精油)の香りの種類や特徴、選び方や注意点をやさしくご紹介します。
セルフケアに活かせる香りの選び方や、日常の中での取り入れ方のヒントも添えてあります。
「香りのある暮らし、ちょっと気になるな」と思ったときに、気軽に読んでみてくださいね。
精油(エッセンシャルオイル)ってどんなもの?
「精油(エッセンシャルオイル)」は、植物の葉や花、果皮などから抽出された天然の香り成分を含むオイルです。
よく似た名前の「フレグランスオイル」とは異なり、合成香料ではなく、植物の力をぎゅっと閉じ込めた自然由来の香り。

だからこそ、正しい知識とやさしい使い方がとても大切になるんだよ!
香りの種類を知ろう|7つの香り系統と特徴
精油の香りは、大きく分けて次のような系統があります。
どれが合うかは、気分や目的、タイミングによっても変わります。いろいろ試して、自分の「好き」に出会ってみてください。
香りの系統 | 代表的な精油 | 特徴・おすすめシーン |
---|---|---|
フローラル系 | ラベンダー、ゼラニウム、ローズ、ネロリ、ジャスミン | 甘くやさしい花の香り。緊張をゆるめたいときや、安心感がほしいときに。 |
柑橘系 | オレンジスイート、レモン、ベルガモット、グレープフルーツ、マンダリン | 明るく元気な香り。朝のリフレッシュや気分を切り替えたいときにぴったり。 |
ハーブ系 | ペパーミント、ローズマリー、クラリセージ、バジル | シャープでクリアな香り。頭をすっきりさせたいときや集中したいときに。 |
ウッディ系 | サンダルウッド、シダーウッド、ヒノキ、ジュニパー | 木のぬくもりを感じる落ち着いた香り。心を静かにしたいときに。 |
スパイス系 | ジンジャー、シナモン、ブラックペッパー、カルダモン | あたたかく刺激的な香り。冷えや元気が出ないときに。 |
樹脂系 | フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン | 深みと静けさのある香り。深呼吸したいときや、心の軸を整えたいときに。 |
エキゾチック系 | イランイラン、パチュリ、ベチバー、アミリス | 甘く深みのある香り。自分と向き合いたいときや、気分を変えたいときに。 |
香りを選ぶヒント|セルフケアの3つの視点から
「どの香りがいいかな?」と迷ったときは、からだ・まわり・こころの3つの視点で考えてみると選びやすくなります。
1. からだに働きかける香り|マッサージや入浴に
精油を植物オイルで薄めて使うと、肌や筋肉にもやさしく働きかけてくれます。
- 筋肉のこわばりや肩の重さに:ラベンダー、ローズマリー、マジョラム
- 冷えや血のめぐりが気になるときに:ジンジャー、ブラックペッパー
- お腹が重たいときに:スイートオレンジ、カルダモン、ペパーミント
2. まわりを整える香り|空間づくりに
お部屋の空気をととのえたいときにも、香りは力を貸してくれます。
ディフューザーやスプレーで香りをふわっと広げてみてください。
- 空気をすっきりさせたいときに:ティートゥリー、ユーカリ、レモン
- 仕事や勉強に集中したいときに:ローズマリー、バジル
- ほっとくつろぎたいときに:シダーウッド、サンダルウッド、フランキンセンス
3. こころに寄り添う香り|気持ちのセルフケアに
気分が沈んだときや、なんだかざわざわするとき。そんなときにも、香りはそっと寄り添ってくれます。
シチュエーション | おすすめの香り |
---|---|
緊張・不安が強いとき | ラベンダー、ベルガモット、ネロリ |
落ち込みや無気力を感じるとき | ゼラニウム、グレープフルーツ、クラリセージ |
イライラしやすいとき | カモミールローマン、パチュリ、マンダリン |
自信がもてないとき | フランキンセンス、ローズ、ベチバー |
人と話す前や人前に立つとき | レモン、ユーカリ、ローズマリー |
ひとりで静かに整えたいとき | イランイラン、シダーウッド、ミルラ |
夜、気持ちを落ち着けて眠りたいとき | マンダリン、ラベンダー、ベンゾイン |
精油はどこで買えばいい?
はじめて精油を買うときは、「どこで買えばいいの?」と悩む方も多いかもしれません。ここでは信頼できる購入場所と、それぞれのメリットをご紹介します。
無印良品
気軽に試しやすいラインナップが魅力。ラベンダーや柑橘系など、定番の香りがそろっています。店頭でテスターを試せるのも安心です。
生活の木
専門ブランドとしての信頼感があります。種類がとても豊富で、スタッフに相談しながら選べるお店も多いです。
ネット通販(Amazon/楽天/公式サイト)
慣れてきたらネットでの購入も便利です。レビューを見たり、成分表示を確認したりしながら選びましょう。
※精油は鮮度や保管状態が大切なので、信頼できるブランドや販売元からの購入がおすすめです。
精油を選ぶときのポイント
- 100%天然・オーガニックなどの表示をチェック
- 遮光瓶に入っているかどうか(酸化しやすいため)
- 香りを実際に試せるとベスト
- 値段が極端に安すぎるものは要注意
使用時の注意点|やさしく安全に使うために
- 肌に直接つけない
→ 植物オイルでしっかり希釈してから使いましょう。 - 飲まない
→ 内服は危険です。絶対にやめましょう。 - 妊娠中や持病のある方は、医師に相談を
→ 一部の精油には、使用を控えたほうがよいものもあります。 - ペットや小さな子どもがいる空間では慎重に
→ 強い香りは刺激になることも。保管場所にも気をつけましょう。 - お風呂で使うときは追い焚きに注意
→ 配管が傷む可能性も。洗面器や足湯で使うと安心です。
おわりに|「香り」は自分を整える小さな味方
アロマの香りは、いつもの空間や気分にやさしく寄り添ってくれる存在です。
「なんとなく不調」「ちょっと落ち着かない」そんなときに、そっと香りを味方につけてみてはいかがでしょうか。
まずは、自分が「いい香り」と感じるものを、ひとつ。
そこから始まるセルフケアが、あなたの日常をもっと心地よくしてくれるかもしれません。
\はじめてのアロマにおすすめ/
ラベンダーやスイートオレンジは、香りに慣れていない人にも使いやすく、リラックスや気分転換にぴったりです。
迷ったときは、まずこの2つから試してみるのもいいかもしれません。